Cygwin 環境の構築:inetutilsの設定
- Cygwin Setupによるインストール
- 環境設定
- inetutilsの設定
- X11を動かす
- Cygwin Setupによるアップデート
はじめに
まずは、/usr/doc/Cygwin/{inetutils,login}.README を読みましょう。
ここでは、基本的にWindows2000での設定の話です。
環境変数
inetd (inetutilsのサービスデーモン) はWindowsのサービスとして起動します。
この場合、ユーザの環境変数ではなく、システムの環境変数を見に行きます。
そこで、システムプロパティ→詳細→環境変数→システム環境変数で
CYGWINをntsec
PATHにcygwin1.dllのパスを含める(例えば、c:\cygwin\bin)
とします。
/etc
/etc/{ftpusers,ftpwelcome,motd,shells} を生成します。
iu-config
また、/etc/{passwd,group} を SID 付きで作っておきます
(98/Meでは、SIDはないので、いちいち crypt でパスワードエントリを生成)。
shellsに自分の使っているシェルが入っているか確認します。
サービスに登録
Windows のサービスに登録します。
inetd --install-as-service
ちなみに、サービスから消すのは
inetd --remove-as-service
マイコンピュータ→管理→サービスで、
Cygwin inetd が登録されているのが分かります。
プロパティを確認します。2000ならそのままで問題ありません。
ログオンをローカルシステムアカウントにします。
「デスクトップとの対話をサービスに許可」にチェックすると、
サービス起動時にDOS窓が開くのでお薦めしません。
ただ、telnetなどでマシンにログオンして、
Windowsアプリケーションを起動したい場合は、このチェックは必要です。
また、アカウントを変更する場合には、そのアカウントがちゃんと必要な権利を
持っているか確認する必要があります(/usr/doc/Cygwin/inetutils.README参照)。
NTマシンの場合はこれに該当します。
サービスマネージャからサービスの開始、もしくは
net start inetd
として、inetdサービスを起動します
(c:\WINNT\system32にパスが通っている必要あり)。
cygwin1.dll が見つかりません
と言われたら、ちゃんとシステムのPATH環境変数にcygwin1.dllがあるパス
(例えば c:\cygwin\bin)が含まれているか確認しましょう。
なお、ログは全てWindowsのイベントビューアに出力されます。
エラーなどのチェックではイベントビューアを見てみましょう。
テスト
telnet localhost
Trying 127.0.0.1...
Connected to PEANUTS.
Escape character is '^]'.
CYGWIN_NT-5.0 1.3.2(0.39/3/2) (PEANUTS) (tty1)
login: sohda
Password:
Fanfare!!!
You are successfully logged in to this server!!!
となったら成功!
No shell.
と言われたら /etc/shells に自分のshellが書いてあるかチェック。
Login incorrect
と言われたら ログイン名・パスワードが間違っていないか、
システムのCYGWIN環境変数がちゃんとセットされているかをチェック。
95,98,Meでは・・
パスワードの生成は crypt で生成します。
生成したパスワードをpasswdファイルのpasswdエントリに書きます。
$ crypt mypassword
UipnDppYkITgQ
/etc/passwd:
sohda:UipnDppYkITgQ:1000:513:Yukihiko Sohda:/home/sohda:/bin/bash
サービスとして(バックグラウンドで)動かすには、
/usr/doc/Cygwin/inetutils.README参照。
ssh
/usr/doc/Cygwin/openssh-2.9p2.README を参照。そのうちちゃんと書きます。
次は、、
- Cygwin Setupによるインストール
- 環境設定
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- Cygwin Setupによるアップデート